〈茶の一刻〉

なにも知らなかった、なにも知ろうとしなかったと認めれば世界はとても広い

イヤホンについて

 

私は物心ついた時から

イヤホンをつけていました。

 

まぁまぁちょっと嘘だな

 

でも高校生になってからかな、

イヤホンを持たずに出かけたことは無いと思う。ライムグリーンのかわいいヘッドホン、覚えてる人も多いはず。

 

イヤホンつけてれば、退屈しなかった

近くに大嫌いな女の子がいても、真横で悪口を言われても、まるで気にならず。

気になる男の子も、憎たらしい元彼の顔だってゆっくり見れた。

 

いつも、私を「ちゃんと」してくれたのはイヤホンだったと思う。

つまり、イヤホンがなくなると「ちゃんと」できないわけ。

 

先週、朝駅のホームへ向かう途中

ポケットに手を入れる。おや?

首元を触る。んん?

たしかに持ってでたはずのイヤホンを探す。

カバンを引っ掻き回す。おかしいな

今朝まで一緒にお布団にくるまっていたのに。

一緒に家を出たはずなのに

ない!

あまりのショックで固まる。

2、3歩進んでとまる。どうしよう?

今から47分揺られる電車の中でどうする?

 

ふと横をみる。コンビニ

時計を見る

あと3分で電車が来る

悩んだ20秒

購入15秒

レシート握りしめて電車にかけこむ!

3000円のイヤホン、高校生ぶり。

途切れるBluetoothは、ちょっと耐えられない

 

 

仕事帰りに電気屋に寄り道。

26000円、米津さんのイヤホンを買う気満々で行った。

 

店員さんに声をかけられ、視聴を試みる。

 

店「水泳とかやるんですか?」

 

「やらないです。米津さん好きだから買おうとしてる」

 

店「これ、聞いたほうがいいです」

 

「えっ、なんで」

 

店「好き嫌いわかれます」

 

「えぇぇ〜(絶対だめだ)」

 

「だ、だめだぁ〜!」(レジカウンター横で叫ぶ)(お兄さんは笑ってた)

 

 

そのあとお兄さんと仲良くなり、

オススメをいくつか聞いて、売り場をうろうろする(1時間)

 

店「なんか試します?」

 

「ぼーず」

 

店「無くしたもの買うんですか」

 

「やっぱやめる」

 

店「笑」

 

「ボーズに似てるやつ教えてください」

 

店「ぅあー、分かりました」

 

2つ紹介してもらう

 

「これさっき聞いた!」

 

店「おっ」

 

「下は最高なんだけど上がシャカシャカする気がします」

 

店「なるほど、じゃああとこれしかおすすめできないです。ネタ切れです」

 

「じゃあそれきいたら決めます」

 

店「最新モデルじゃないけど、おねえさん音ちゃんときける人だったので、これおすすめします」

 

店「デザインがちょっと男性的なんですけど、まぁ…」

 

「気にしないですね」

 

店「そうですよね」

 

おい。

その理解度の高さ、すきだよ

そして最後にすすめられた子に即決でした。

f:id:chanoiccoku:20190204230348j:image

 

見た目でなめられがちですが、イヤホン売り場のおにいさんに「音きける人」って言われたのは素直にうれしかった

 

お兄さんのおかげでいいイヤホンに会えたよ、ありがとうねってちゃんとお礼いって帰ってきました。やったね〜!

新しいイヤホンをゲットした時いつも思う

「生きててよかった〜」

 

 

「いまは恋人よりイヤホンがほしい」って

言ったら

「なんだろう、そういうとこ好きだよ」って知り合いに言われました。

 

そうでしょうね。